2009年07月02日

「オルゴールで聴く鬼束ちひろ作品集」

B00005R6L0オルゴールで聴く鬼束ちひろ作品集
オルゴール
ヴィレッジ・レコード 2001-12-05

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心がささくれだっているときに、聴くと癒されるCD。

鬼束ちひろがすごく好きなのだが、まだ記事にしたことなかったな。
最近、ちょこちょこ活動を再開しているのだよ。
なんだかちょっといろいろしんどそうに見えるけど・・・。

彼女の歌はディープなので、癒されたいときはこっち。
オルゴール。選曲がいいんだよねー。

アマゾンでは7,000円くらいに値段がつりあがっている代物。
昔から存在は知っていたけど、入手したのは最近。
いつでも買えるや。と保留にしていたのがいけなかったらしい。
欲しいと思ったころには、すでに高値になっていた。

ホームページでそのことを書いていたら、
なんとその記事を読んでいたEさんが入手してくれて、
奇跡的に私の手元に入ったCD。
ブックオフで700円で売られていたらしい。
あなどれないよ。ブックオフ。

しかもEさんは中古と同時に新品までゲットしてくれてました。
これにはびっくりしました。すごい。
宝物にしてます。


鬼束ちひろ
http://www.onitsuka-chihiro.jp/
ニックネーム にゃんにゃん at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 曲ヲ聴キ流ス

2009年07月01日

「ランナー」あさのあつこ

434401345Xランナー
あさの あつこ
幻冬舎 2007-06

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野球小説「バッテリー」で有名なあさのあつこが、今度は走る話。
森絵都の「ラン」(http://sleepcat.269g.net/article/13597659.html)よりずっと正統派。

「バッテリー」と同じく、そのスポーツをする宿命を持ったとも言える少年が出てくる。
1冊で完結するため、「バッテリー」のように試合の内容を追うこともなく、すっきりして読みやすい。
その内容は、走ることではなく、家庭内にむけられているのがリアル。

ただ、話の筋がすっきりと通っていて、主人公が感情を表に出さない人間という性格上、展開が早く感じる。
話の内容や描写も丁寧なのだけれど、なにか、もどかしい場面がそのままするっと進んでしまうような奇妙な感覚。
緊迫した日常を描き続けるわけにもいかないけど、結構はしょられて普通に数日が経ったりしてるので、その数日の空気感は想像で補うしかないというか。
まぁ、内容が深いだけに、気になった。というところ。

走るだけに終始しないというか、
走ることだけに終始できない少年の、
家族と、走ることとを描いている真剣な小説。
主人公の心の葛藤が、その走りにリンクしているのが、読んでいてよくわかる。
ニックネーム にゃんにゃん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ニ枕ス

2009年06月30日

roti cafe

Image663.jpg

名古屋、栄にある、めちゃめちゃちっさいカフェ。
ビルの2階にあり、向かいはマニアックそうなレコード屋さん。
わかりにくいというか、知ってる人じゃないと気づかないと思う。
隠れ家的スポット。
入り口が木のドアなので、開けるときにすこしドキドキします。
部屋・・・!?

こじんまりした店内に、レトロな雑貨が置いてあり、
白い木の机には、フェルトで作ったコースターや、手作りっぽいメニューがあります。
雰囲気のいいお店。

ここのオムライスが、超おいしい。
なんて言うか、おもちゃっぽい味がします。(なんだそれ)
ガチャガチャした色合いと味で、美味。
(ジャンクっぽい意味ではないけど、こんがりしててうまい)
結構、忘れられない味。時々、食べたくなります。

お店のひとがほとんどひとりかふたりでやっているので、
ランチの時間は要注意。急ぎの人はお勧めできないかな。


ロティ カフェ
愛知県名古屋市東区東桜1-8-19 三信ビル2F-B
Phone 052-972-0089
OPEN 11:00〜22:00 火曜定休

地下鉄「栄」駅 徒歩4分
ニックネーム にゃんにゃん at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カフェ気分

2009年06月22日

Le・Jardin

Image656.jpg

名古屋の吹上にある、アンティークショップ。
まず、ここ。ビルひとつがアンティークでいっぱい。
海外や日本でむかーし使われていたレトロな家具やインテリアがたくさん溢れていて、掘り出し物満載。
値段の高いレトロ商品も多く、初心者には一見、入りにくそうなイメージがあるのですが、
一度、足を踏み入れてしまえば、意外と気軽に見てまわれます。
そして、その最上階にあるガーデンカフェは、密かなお茶スポット。

街中にあると思えない、屋上に植物いっぱいのマイナスイオン地帯。
池が作られていて、めだかや金魚が泳いでいたり、
テーブルも、昔のミシン台が利用されていたりと、
全体的にレトロなカントリー調。
なんだか秘密の場所へと迷い込んだみたい。

屋根のある場所もあり、雨でも安心。
冬はストーブにひざ掛けも用意されています。

ランチもあるし、ケーキもあるので、お茶も楽しめます。
メニューといい、お店の雰囲気といい、素朴で落ち着いているけれど、どことなくおしゃれな雰囲気。

写真は、アイスティーと、ラベンダーカルピス。
ラベンターカルピスは、ほんのりとラベンダーの色がしていて綺麗。
ほんとにラベンダーの味のカルピスでした。


ル・ジャルダン
〒464-0855 名古屋市千種区千種通7-24 吹上ヒストリービルディング
アンティークマーケット吹上 7F
http://www.antiquemarket.co.jp/floor/7f.html
Phone 052-745-1631
OPEN 10:00〜19:00 水曜定休(祝祭日の場合は営業)

地下鉄桜通線「吹上」駅 2番出口すぐ
ニックネーム にゃんにゃん at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | カフェ気分

2009年06月18日

栗コーダーカルテット「夏から秋へ渡る橋」

B001SD5AM6夏から秋へ渡る橋
栗コーダーカルテット
Geneon =music= 2009-04-22

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欲しかったアルバムをゲットしました。
ウクレレやリコーダーやいろんな楽器を使ってのほほん音楽を奏でているユニットです。
有名な楽曲にピタゴラスイッチのテーマがありますが、このアルバムにも収録されています。

このアルバムの特徴は、
・全曲、ライブ音源
・ゲストを招いたボーカル曲も収録
・オリジナルインストゥルメンタル曲も収録

全曲インストゥルメンタルじゃないなら飽きないし、
ゲストの参加メンバーが面白そうだし、
などとふざけた考えで購入してしまったのですが・・・・甘かった。

栗コーダーさん、オリジナルいいわー。
ゲストいらんわー。(これも失礼)

オリジナルインストが本当に良かった。
「遠くの友達」「コカゲ鉄道」「夏から秋へ渡る風」「北北東の小さな村」「ピタゴラスイッチのテーマ」「おじいさんの11ヶ月」
だけでも、充分、満足できるクオリティ。
笛がピヨピヨ言っていたり、パーカッションがポカポカ鳴っていたり。
なんだー、こののんきな感じはー。
音楽もストーリーがある感じで癒されます。

まぁ、でも、ゲストの湯川潮音、GOING UNDER GROUNDの松本素生も気になっていたところ。
湯川潮音さんは、こんなにストレートな歌い方する人だっけ?と思いました。神秘的な歌い方をしております。
GOING UNDER GROUNDのカバー曲「TWISTER」に至っては、これは良い。本当に。
ボーカルは一緒なのに、ぽわぽわ感が増してます。
栗コーダーさんは人の楽曲を編曲するのも上手だよなぁ。

ゲストは他にも様々な人が参加していて、
好みが別れそうではあるけれど、
それが逆に聴く人を広げる気もします。

面白そうな人々です。栗コーダーさん。
ライブの最後に「ありがたいで〜す」と言っていたのが印象的。(笑)
手に入れて満足な一枚でした。


栗コーダーカルテット
http://www.kuricorder.com/
ニックネーム にゃんにゃん at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 曲ヲ聴キ流ス

2009年06月15日

「やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡」中村圭子(編)

4309727670やなせたかし (らんぷの本)
中村 圭子
河出書房新社 2009-03-18

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今年3月できたてほやほや、やなせたかしの関わった「仕事集」。
偶然、手に取ることのできた本ですが、これは、面白い。

人生90年、アンパンマンの作者であるやなせたかしが今までどんな仕事を手がけてきたのか「やなせメルヘン」を格に、作品が載っています。
ただの経歴や文章による説明だけではなく、カラー作品や、4コママンガ、メルヘン、詩など、本人の作品がたくさん載っているのが嬉しい。

今まで、やなせ氏のエッセイなどは意識的に読んでいるつもりで、結構知っているエピソードも多い気でいたのですが、
この本は、本人の言葉を織り交ぜながらも、客観的にまとめてあるので、へぇぇぇ。こんなことまでしてたんだぁ。と、いろんな発見のある本でした。
仕事内容が中心になっていますが、そんな遍歴のあいまにも、当時のやなせ氏のプライベートな心情、状況などがチラリと書いてあったり。
さすが、大巨匠の人生90年。濃い内容です。

仕事内容も、本人が独自にクリエイトしたものにこだわらず、
若かりし頃にオファーを受けて作っていたような仕事内容も載っていたりします。
手塚治虫のプロダクションからオファーを受けて作ったパンフレットなど、なかなか見ることのできない貴重な資料も。
そういうもの全てを通して、やなせ氏の抒情の格を垣間見ることができます。

ひとりの人生に焦点を置くというよりは、
ひとりの人生の生み出した「作品」に焦点が置かれており、
その様々な作品世界を通して、やなせたかしを見せていこうという、
意外とありそうでなかった本のような気がします。

これ一冊ですべてがわかる!という本ではないですが、
やなせ作品が丁寧に掲載されている分、
へぇ〜こんなこともやってたんだぁー、と広がります。
深く狭く、というのでも、広く浅くというのでもない。
言うならば、広く見渡して、そのほんの一部分を掻い摘んでクローズアップしてみたり、というメリハリのある本でした。
ニックネーム にゃんにゃん at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ニ枕ス

2009年06月11日

ジェイク・シマブクロ「YEAH.」

B001C18KJEYEAH.
ジェイク・シマブクロ
SMJ(SME)(M) 2008-08-27

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最近、ジャイク・シマブクロさんにハマっています。
かっこいいんだよねー。
気になる人は、オフィシャルページで視聴を。
そんな感じのかっこよさです。(説明放棄)

いや、私は音楽もウクレレも説明できるほど詳しくないので、解説しかねるんですが。
ウクレレだけど、ハワイアンというよりポップス気味なひとです。
どうも映画「フラガール」の音楽なども手がけているみたいですね。

このアルバムは、ジェイクシマブクロのウクレレメインにしたオリジナル、インストゥルメンタル曲が収録されています。
唯一ボーカルがあるのが、元DefTechの人がボーカルを担当しているコラボ楽曲「My Dream」
他には、今回、新たにレコーディングされている「Hula Girl 2008」
あの鬼束ちひろも手がけていた羽毛田丈史のプロデュースによる「Ichigo Ichie」
そして、極めつけに、バッハ「Part-Two Invention No.4」をウクレレ1本で弾いているという。

いや、私もバッハとか詳しくないけど、聴きながら、あれ〜?これってクラッシックでは?と思いましたよ。
あの4本の弦でそんなこと可能なのか。という流麗さ。おそるべし。

オリジナル曲は、ポップスっぽいけど、ジャカジャカとコードを鳴らすだけでなく、メロディーを弾きつつ、単純なソロでもないような。
ウクレレで、ひとつの音楽を紡いでいるような感じ。
いや、どうやってるかわかんないんだけど。(笑)

ウクレレ以外の楽器も出てきたりしますが、あくまでウクレレが中心なので、聴いていて心地良いです。
だけど、ウクレレの音色で癒しって言うより、なにかのサウンドトラックみたいな完成度。


ジェイク・シマブクロ「一期一会」記事
http://sleepcat.269g.net/article/14380073.html


ジェイク・シマブクロ
http://www.jakeshimabukuro.net/
ニックネーム にゃんにゃん at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 曲ヲ聴キ流ス

2009年06月06日

「鹿男あをによし」万城目学

434401314X鹿男あをによし
万城目 学
幻冬舎 2007-04

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最近、マイブームの万城目(マキメ)氏の作品。
って、これドラマ化されてたなぁ。一回も見てないけど。
だって、鹿になっちゃう話でしょ。くだらなーい。

・・・と、思ってたんだけど、この人の小説だったらアリかもしれない。と思って読んでみた。
舞台は奈良。奈良だから鹿なのか。そして、古典的な神々関連の話が出てくるお得意の話。
あらすじを口にしちゃうと陳腐なのだが、古典的な神々の設定が下手に突飛ではなくきちんとした歴史的基盤の基の創作になってるので、小説として読むと結構面白い。
奈良の土地がリアルに出てくるので、奈良に親しみがある人ほど楽しめるんじゃないだろうか。

内容は全然違うんだけど、「鴨川ホルモー」となんとなく話の流れが似ているなぁ。と思った。
なんとなく結論に向かう方向性は見えてるのに、そっからおもいっきり湾曲してからゴールに向かう筋立て。というんだろうか。
あと、今回は登場人物の伏線がわかりやすすぎて、だいたい予測ができたかなぁ。
いや、でも、最後の最後のオチは、そういう話だったのか!ってなったけど。

個人的には「鴨川ホルモー」のほうが面白かった。
あくまで、天秤にかけると。
気楽に面白いお話として、この作者が好きな人には好きになれるんじゃないだろうか。


「鴨川ホルモー」記事
http://sleepcat.269g.net/article/14344730.html
ニックネーム にゃんにゃん at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ニ枕ス

2009年06月05日

「てのりくじら」枡野浩一

440853319Xてのりくじら―枡野浩一短歌集〈1〉 (枡野浩一短歌集 1)
オカザキ マリ
実業之日本社 1997-09

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歌人のエッセイばかり紹介して、歌集を紹介しないのもなんなので。

実は、それまで短歌を本気で読んだりしていなかったので、
枡野さんの存在は、前回書いたエッセイ「あるきかたがただしくない」から知ったという。有名人だったのに。すいません。

なんか、離婚離婚って言っているこの歌人は、いったいどんな短歌を書くの?
と思って手に取ったのだけれど、さすが面白いエッセイを書く人。面白い短歌だった。
作者は、コピーライターから歌人になった人だそうだが、キャッチーな三十一文字。

そして、おかざきまりさんのぽわわんとした絵が可愛くて、ポップな歌集。
歌集というより、絵とことばの本。って感じ。

見開きに1つか2つくらいの短歌が載っているのがベースで、
絵と言葉がぽろぽろと掲載されている。
収録されている歌はそれほど多くないのだけれど、逆にそれがいい。
短歌も、ついくちずさんでしまうようなものばかり。
なんというか、短歌にまったく興味のないひとも面白く読めるんじゃないだろうか。


こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう

殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生である

だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け



だれからも愛されないのうた、すきだー。
これは手元に置いておいても損はない一冊です。


枡野浩一
http://masuno.de/top.html
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/
ニックネーム にゃんにゃん at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ニ枕ス

2009年06月03日

「あるきかたがただしくない」枡野浩一

4022500778あるきかたがただしくない
枡野 浩一
朝日新聞社 2005-12

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かつて「週刊朝日」に毎週、「離婚した元妻が子供に合わせてくれない」というネタでエッセイを書き続けていた歌人がいた。
様々な日常のことが綴られていても、そこに必ず元妻や子供のことが出てくる。思い出したままに書かれる。そして、悔やんだり、恨んだり、へこんだりする。
まるで友達のとりとめもない愚痴をそのまま聞いている気分になる。この人と友達になったら面白そう。などと考えてみる。
読み進めるうちにやがて元妻のことや、離婚の内情、子供のことなどが徐々に見えてくる。

そんなエッセイをまとめてあるのが、この「あるきかたがただしくない」。
赤裸々に書いてあるとかというより、個人の呟きを見ている気分。
読んでいるほうはゴシップを垣間見ているようなちょっとわくわくした気分にもなる。不謹慎だけど。
しかも、そのゴシップは他人のゴシップではなく、当事者のゴシップだから、なんとなく親近感が湧く。
あまり長くないエッセイで読みやすいし、同情を誘っている風でもなく、下手に湿っぽくなっていなくて、淡々と哀れな感じ。
まるで喫茶店で「元妻がさぁ〜子供に合わせてくれなくて〜」と言っている男の話を聞いているみたい。
そして、そんな哀れな人を「まぁまぁ〜」とほほえましく肩を叩いてやりたい気にすらなる。

面白いので、結構、お勧めだったりします。


しかし、その後、同作者の「結婚失格」を読むと、より詳しい内情がわかってしまう。

4062137062結婚失格
枡野 浩一
講談社 2006-10-31

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こちらは書評の本らしく、エッセイではなく小説らしい。
ただあくまで書評風・小説風という文章であり、「あるきかたがただしくない」を読んでいる人には、だいたい人物関係の実際がわかってしまうという恐ろしい本。
本人は、あとがきで事実を全て書いてあるわけではなく、虚構もあると述べている。
でも、ご丁寧にどこが虚構かという部分まで説明してあって、重ねて恐ろしい。

「あるきかたがただしくない」は結構、面白かったのだが、この「結婚失格」に関しては、ひどく気が滅入った。
たぶん、リアルすぎる。
愚痴ですんでいる「あるきかたがただしくない」は、作者の感情がメインなので気楽に感情移入もできるのだけれど、
実際の出来事の詳細が描かれ、リアリティがにじみ出ている「結婚失格」は、なんだかどろどろしていた。
結局、人間同士なんだなぁ。と。
あぁ、どっちもどっち。だったんだなぁ。たぶん。


「あるきかたがただしくない」について、作者の枡野氏は
「なんか自分で読み返した感想は、「穂村弘よりも世界音痴・・・・・・」って感じです。」
と、ホームページで語っている。

でも、そもそも音痴の方向性が違うと思う。

穂村氏の音痴は、ドレミがわかんない感じ。真の音痴。
ドを押してみたけど、次にどの音を押せばいいかわかんない。
みんながドの次にレを押しているのをみて、えぇ!?レを押すの!?なんで!?と思いながらレを押してみるけど、なんかリズムが合ってない。
とか、そんな感じで、うまく世界の音楽が作れない人。

枡野氏の音痴は、ドレミはだいたいわかってる(つもりでいる)。
ドを押したあとは、絶対ファがいいでしょ!なぜなら・・・・!とかいろいろ考えた上で、世界の音楽を作る。
なのに、なぜか出来上がったメロディーが変。もしくは変と言われる。
本人は熟考しているつもりだし、自信満々だし、じゃあ、皆、ドの次にレを押す理由はなんなんだよ!とか憤ってみたりして、なんだか収集がつかなくなる感じ。

だから、私は真の音痴は穂村氏だと思っていた。
だってそもそも音感がないんだもん。

ところが、「結婚失格」で穂村氏はいとも簡単に「僕が君ならそんなことをしない」と言い切ってしまった。
私はなんにもわかっていなかったらしい。

穂村氏は、音感がないながら、意外とうまくやっているらしい。
枡野氏は、変な音楽を作りながら、意外とうまくやっていないらしい。


短歌界は面白い人が多いなぁ。(まとめ)


穂村弘「世界音痴」の過去記事
http://sleepcat.269g.net/article/12188917.html


枡野浩一
http://masuno.de/top.html
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/
ニックネーム にゃんにゃん at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 本ニ枕ス